「歯医者さん」っていつ行く所なの?
皆さんは、どんな時に歯科医院に行こうと思いますか?
歯が痛い時、詰め物が取れた時、入れ歯が合わない時・・・。
なるほど、そうですね、何か困ったことがあれば、放置せず、早めに受診することは大切なことです。
ところで、歯医者さんに行くのは困った時だけでいいのでしょうか。理想を言えば「歯科医院は『健康な状態を維持するために定期的に行く所』であってほしい」と当院は考えています。
一生ご自身の歯でおいしく食事をするために一番よいことは、むし歯や歯周病を予防することです。お口の中の代表的な病気であるむし歯や歯周病は予防することができる病気です。お口の中の状態は、歯科医院での治療が終わった時が一番よい状態です。その状態を長く維持し、むし歯・歯周病を予防するためには、もちろんご家庭での毎日の歯磨きは大切です。
しかし実はそれだけではどうしても困難なのです。うつぎざき歯科医院では、歯科医院での定期的なお口のメンテナンスをお勧めしています。
定期的なお口のメンテナンス
定期的なお口のメンテナンスでは、歯科衛生士による 「プロのクリーニング」 を行います。日ごろの磨き残しを取り除き、お口を清潔な状態にします。また、これがとても大事なことなのですが、定期的にメンテナンスを受けることで、皆さん自身が、お口を健康な状態に保とうと、自分の歯に関心を持ち意識を高めることができます。万一、悪いところが見つかった場合も、早期の発見・早期の対処により通院にかかる時間、費用、精神的な負担は、悪くなって初めて通うよりもずっと少なくすることができます。
皆さんにも、歯科医院を「定期的なメンテナンスに行く所、予防をするために行く所」と考えていただけたら、と思います。そしてそのために当院をご活用いただけたら嬉しいです。患者さまのお口の中の環境をよい状態に維持できるようスタッフ全員でお手伝いさせていただきます。
お口の中の環境をよい状態に保つことは、全身の健康にも大切です
むし歯や歯周病の原因は、お口の中のむし歯菌や歯周病菌などの細菌ですが、むし歯菌や歯周病菌以外にも、お口のなかにはさまざまな細菌が生息しています。成人のお口のなかには300種類の細菌が生息していて、歯に付着した歯垢1mgに1億個以上の細菌がいると言われています。
これらの細菌は、口腔内の清掃を怠ると爆発的に増殖し、さまざまな全身疾患を引き起こすことが明らかになっているのです。
最近では、口腔内細菌が血管を通って体全体を巡り、各臓器に侵入・繁殖し、さまざまな病気の原因になっていることがわかってきました。
例えば、動脈硬化、心筋梗塞、糖尿病、誤嚥性肺炎等も口腔内の細菌と大きく関係しているといわれています。
お口の中を清潔に保つことは、全身的な健康にもとても大切なことです。全身の健康のためにも、定期的なお口のメンテナンスをお勧めいたします。
うつぎざき歯科医院の予防歯科の診療内容
定期的なメンテナンス(当院では定期検診と言っています)
定期検診では、
・ホームケアのチェック
・健康状態や生活環境のチェック
・むし歯や歯周病のチェック
・歯垢や歯石の除去
・専門的なクリーニング(PMTC)によるバイオフィルムの除去
・フッ素塗布
・ブラッシング(歯磨き)の指導
・今後のメンテナンス間隔の決定
などを行います。
患者さんのお口の中の状態やご希望によって、
メンテナンスの間隔や、メンテナンスで実施する内容は、
患者さんお一人ごとに担当の歯科衛生士が計画します。
バイオフィルムをという汚れは、セルフケアの歯みがきだけでは取り除けません
バイオフィルムとは、お口の中の細菌がくっつきあって、ヌメヌメした膜状になった状態のことです。
台所の三角コーナーや排水溝のヌメヌメと同じようなものです。
バイオフィルム内には、歯周病菌やむし歯菌が存在し、歯周病やむし歯の原因になります。
バイオフィルムは、セルフケアでの歯みがきだけでは、取り除くことができません。
歯科医院での専門的な処置で除去することが必要なのです。
また、三角コーナーのヌメヌメが、一度きれいにしてもまた付いてしまうのと同じように、
お口の中のバイオフィルムも、歯科医院で一度取り除いても、再び付着してしまいます。
ですから、当院では、定期的なメンテナンスをおすすめしています。